榎倉康二氏

榎倉康二氏は大学時代の恩師です。氏は私たちに対しても、「君たちも作家として扱うから。」といって、同じ目線で話をしていました。自分は作家であるということを基本にして、付き合ってくださいました。意に沿わないことには、「どうぞご自由に。」と言って、さらりと距離をとっていました。

「感応」=「官能」ということをよくおっしゃっていました。氏の作品は物質の存在を強力に打ち出すものですが、おっしゃる意味は「観念」や「言葉」ではなく、「触れ合う」ことではなかったかと思っています。

また「存在の悲しさ」ということもおっしゃっていました。これは、制度や関係にどうしようもなく制約されるのも本来の姿である、ことと理解しています。歩いている足と、地面がある、そして地面には多くの歴史がある、魂がある、ということでしょうか。

氏の紹介で参加した白秋フェスティバルは、野外現代美術展の先駆け的な存在でした。残念ながら氏の没後、解散しました。氏が、繋ぎ手としてとても重要だったことを理解できます。

氏の奥様、榎倉充代氏が自宅の一部を改装してギャラリーを運営していらっしゃいます。http://www.space23c.com です。
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# by isaotoshimori | 2006-09-12 10:47 | 忘れえぬ人々