「描写」すること

「描写」するということは、とても大切なことだと解りました。デッザンもそうですが、物をそっくりに描き写すことは、「受験のため」とか、「写真以上のものにならない。」とか(私も指導でそのように言うことがあります。)、アートの世界が自由にそれぞれの表現を吐き出しているのに比べて、とても地味で基礎的でつまらないものに思えます。しかし、「描写」することは「受け取ること」なのです。

「アートはコミュニケーション―ツール」という定義も、言い出されてから20年ほど経ちましたか、すっかり定着した感があります。コミュニケーションは、キャッチボールのように、「受け取ること」と「投げ返すこと」の両面があります。自己アピールやプレゼンテーションは「投げ返す力」ですが、「描写」することは「受け取る力」に大きく関わるということなのです。クリエイターにとっての「感受性」は資質としての第一義だと思いますので、「感受性」を育てる「描写」もまた、必要不可欠なものと思われるのです。

もう一つ、「描写」することで大切なことは、「解りたい。」「理解したい。」という欲求が動機に含まれることです。
「描写」することを軽視する無かれ。「受け取る」ことは、簡単ではありません。
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by isaotoshimori | 2013-07-03 19:35 | アート