秋山画廊について

「秋山画廊」は、コマーシャルギャラリーではありません。かと言って、貸し画廊でもありません。現オーナーは、作品を愛し、空間を愛し、作家を応援する姿勢を持っていらっしゃいます。展示が終わった何もない空間には、作品のエネルギーが積み重なった歴史を感じるとも、作家の作品は3回通しで見なければよくわからないとも、現代作家を扱う画廊の経営はとても大変だともおっしゃっていました。画廊は、現オーナーの人生そのものだとも。

学生時代からお世話になっている「秋山画廊」ですが、この度の私の個展で、「秋山画廊」の歴史も含めてお話出来る機会が有り、ここに紹介させて頂きます。代々秋山家は、日本橋高島屋通り向かいで、「滑稽堂」という浮世絵の版元を経営していたそうです。(現オーナーの祖父の代まで。)関東大震災を機に「滑稽堂」を閉じ、神田にお父様が一時期「秋山画廊」を構えられました。その後お父様はご病気になられ引退、現オーナーはそれまでの職を辞し、現代美術の「秋山画廊」を始められました。代々の歴史は、現在の画廊に直接繋がるものはありませんが、現オーナーが環境的に美術に触れてこられたことは、少なからず影響があったことだろうと思います。

現代美術「秋山画廊」が始まった当初、村岡三郎、榎倉康二、遠藤利克という現代作家の重鎮たちが個展をされ、そのことが現オーナーに多大な影響を与えられたそうです。その後も空間系(幾分マッチョな)の展示が多い、という特色が引き継がれていくことになります。日本の70年代80年代の現代美術を語る上では、存在感を益々増している画廊だと思っています。
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by isaotoshimori | 2013-10-21 15:50 | アート