金綱重治氏

金綱重治氏は、日本式伝統作庭家もっと正確には茶庭師で、学生時代お世話になりました。
それまで庭を見ることはあっても、触れたりその中身を深く知ることのなかった私にとって、日本の庭の持つ魅力と造形、その異空間ともいうべき深みにぞっこんになるきっかけとなりました。

若い頃からとにかく懸命に仕事をしてこられたそうです。その仕事振りを見ている方がいて、仕事に繋がったとおっしゃっていました。自分の納得がいく仕事をいつも心がけ、妥協はしなかった。「うまい」話があっても妥協したくないから断ったことがあるとおっしゃっていました。しかし一級の財界人、文化人との人脈を多くお持ちです。しかし別に威張るわけでもない。粋です。頑固一徹30年以上、技と腕で生き抜いてこられた生粋の職人です。

しかし頑固なだけじゃない。常に「自然の本質に迫ろうとしてきたけれども、未だに少しも解らない。」ともおっしゃっていました。腕を過信したりその上にあぐらをかいたりすることがない。写真もプロ級、現代美術にもなんの抵抗も偏見も持っていません。この度還暦を迎えられるそうですが、「ようやく見えてきたものがある。60歳から新しいことをやりたい。現代をもっと取り入れた庭を造りたい。」とおっしゃっていました。

氏の特集本
庭 第169号 特集関東の露地 建築資料研究社 発行 です。
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by isaotoshimori | 2006-09-12 10:51 | 学び