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兄の死

上手くいったら自分の力、上手くいかなかったら人のせい、というのが人の性。人の言うことが聞こえない、頭を打ったのは自分だった、というのが世の常。

先日、兄が亡くなった。連絡があったのは骨になってからというのは、何ともやるせない。話す機会も得られず、どうしても彼の人生を反芻してしまう。若い頃からやんちゃで、よく苛めらた記憶もある。東京で行かなくてもいい所に行き、酷い目に会って発症。妻子を持つも破綻、ことある度に統合失調症を悪化させ入退院を繰り返し、終に帰らぬ人となった。彼は満足に死んでいったのだろうか?

彼はその病状から、自責反省といったところから少し離れられたかも知れない。自責反省は、痛みがある。そこから離れたとしても、理性がある限り「これでいいのか?」という声から耳を塞げないから厄介だ。そのような葛藤から離れて、国に金銭的に守られ、病院のスタッフにも恵まれ、彼が案外安らかな後半生を送れたのだったら、少しは幸いだ。希望的観測に過ぎないが、冥福を祈る。
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by isaotoshimori | 2016-03-19 11:29 | 忘れえぬ人々